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2008年04月17日

知られざるら致・監禁の現実 ロイヤルコーポ505号室 Part23

●脱会者らの追及
 
二度目のマンションは、新潟市亀田本町のアルベール本町B七〇三号室である。ベランダの窓には、また特殊な鍵が取り付けてあった。数ヶ月人が住んでおらず、換気もされなかったため、カビ臭かった。置いてあるのは、冷蔵庫、非常食、ビールの空きケース、ベニヤ板ぐらいだった。ビールのケースは、上にベニヤ板を置いて、テーブルとして使うために置いてある。非常食の日付から、四月ぐらいまでこのマンションを使っていたことが分かった。布団も、何カ月か洗濯もせずおいておかれたものが一組しかなかった。
 新しいマンションに移って数日間は、家族全員が恐ろしい目つきで私を監視し、二十四時間、やることなすこと全てに目を付けられた。
 数日後、脱会者が例の如く二人連れだってマンションにやってきた。一人が「あれ、マンション移ったんですね。どうしたんですか」ととぼけた顔で聞いてきた。しかし、彼はつい先日、私がマンションを移されるときに監視役をしていたのを私は覚えていた。私は、何度も訪問を受け、彼らと談笑した経緯があり、彼らとももう他人ではない気持ちでいた。しかし、彼らが裏と表を使い分けている姿を見て、結局彼らは反対派の枠から出ることができないのだ、と寂しく感じた。
 そして会話が進むにつれ、脱会者は「まさか、今でもあの文鮮明を信じてるんですか!何でですか!」とどんどん口調が険しくなった。彼らは茶化した感じで、恨みを込めた口調で、「あの、プン、チェンメェを?」と言うのだった。しまいに家族と脱会者は目をつり上げ、「なぜ連絡しようとしたのか!周囲の真心を踏みにじるのか!」と詰問してきた。私が「僕がなにか不法行為をおこなったとでも言うんですか!手紙にどんな文面を入れようが、誰に送ろうが、個人の自由だ!」と大声で言い返すと、周囲は言葉につまり、一瞬シンとした。
 これは、民主主義というものに照らして全くの正論である。反論のしようがない。
 要するに、反対派は、私が原理研究会に連絡を取ろうとするだけで、閉じこめて責めたてるのである。
 彼らは、いつのまにか、自分達が踏み越えてはいけないラインを踏み越え、人権侵害をしていることに改めて気づかされた、という雰囲気だった。
 私は少し痛快な思いがした。なぜなら、私は全く犯罪を犯していなかったからである。
 実はひそかに私がねらっていたのもここだった。反対派の「切り札」は、すでにここで出尽くしていた。これまでで信仰が奪えなかったのなら、はっきり言ってこれ以降も私の信仰を奪うことはできない。これ以上監禁を続けていると、逆に反対派はどんどん犯罪を重ねる結果になる。
 私が思うに、反対派は、監禁された当人が反対派の敷いたレール通り動くあいだは何も言わないが、一旦レールから外れそうになると、露骨に本人の意志をねじ曲げてくる。脱会者が「親子の話し合いで、自由意志に基づいてやめました」と言うのは、要するに、本人の意志がうまく反対派のレールに沿って進んだので、犯罪性が目につかなかっただけの話なのである。結局、監禁の本質は親子の話し合いなどではなく、反対派による恐ろしい人権侵害、強制改宗なのだ。

●私の「反撃」
 それから後、あまり脱会者たちが顔を見せなくなってきた。
 数日後、松永牧師がやって来た。いろいろと身の上話を語り、「家族でもっと話しあうように」と言い残して帰っていった。再び数日後、松永牧師がやって来て、「統一教会がどんなに悪であるか。その団体の情報を漏らそうとしないこと自体、悪なのだ」と強く主張し、「霊の親と霊の子の名前は?」「大学名は?」「学部は?」「帰省先は?」など、詰問してノートに書き留め始めた。
 私はここでさらなる切り札をぶつけた。「やっぱりあなた達は嘘をつきましたね」と言うと、「どういう意味だ」と松永氏が聞き返して来る。「だって、一番最初にF君に聞いたら、・霊の子とかの情報は聞いて来たりしない。各自が、自分の意志で救いたいと思う人の名前を挙げて松永先生にお願いするんだ・って言ってましたよ。要するに、ぼくを利用しようとしているんですね」と不信に満ちた口調で私が言うと、それまでトゲトゲしかった松永氏の口調が急になだめるような調子に変わった。「ヒデオくん、君は何か勘違いをしているよ。我々は、頼まれてここに来ているだけで、言ったことに責任はない。誰も強制なんて、してないんだよ」。これまで言いたい放題言っておいて、身勝手な話もあったものである。これ以降はさすがに松永氏も、私からいろいろな情報を聞き出そうとはしなくなった。
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