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2008年01月30日

知られざるら致・監禁の現実 ロイヤルコーポ505号室 Part12

<12>私の祈りと決定

●み言で裁く脱会者たち
 
 私が監禁されて、一つだけどうしても知らなければならないと思ったことがあった。それは、今の私に対する天の願いがどこにあるのか、ということである。
 最初の頃、マンションに訪ねてくる脱会者は口々に「これも神の与えた環境なんだから、堂々と親を説得して出ていけばいい」と言ってきた。しかし、私は、将来に対する見通しも考えず、ただ自分の信仰を過信して信仰的にマイナスの内容をずっと聞かされ続け、みすみす脱会へ追い込まれるようなことになるのが神の願いであるとは思わなかった。
 脱会者は、ほとんど全員が「周囲を堂々と説得しよう」と考えてそれを実行した結果、離教した様子を話してきた。子供が親を説得するなど、並大抵のことではないのである。私は、一人で親を説得できるほど、自分に信仰や人格が備わっているとは思わない。逆に彼らは、自分を過信した結果、離教してしまったことを自分で証明している。
 私の選択は、最終的に偽装脱会という形になった。これについても、逃げただけなのだろうとか、ウソをついたのだ、と思う人がいるかも知れない。
 しかし、私の実感を言おう。
 周囲は勝手に監禁を始め、勝手に終わったのである。
 私は監禁中、特に脱会していると信じさせるために何かをしたという覚えはない。私は偽装脱会であることを何度も疑われ、そう聞かれた。私はその度に、反対派の言う内容を理解していることを示して、「これだけ分かっていれば、普通統一教会には戻らないんじゃないですか」と答えただけである。大抵は2、3ヶ月も反対派の言うことを聞いていれば、全て一通り聞き終わってしまう。あとはその内容を理解していることを示せば、向こうは監禁を続ける理由がなくなってしまうのである。

●家族をコントロールする反対派
 
 もし、監禁されて「ここで堂々と親を説得しよう」などと考えていると、半永久的に監禁は継続されていくだろう。なぜなら、家族は、本人に対する愛情ゆえに、反対牧師によって簡単にコントロールされてしまうからだ。本人が真剣に訴え、周囲がその話に感動しても、反対牧師や反対グループの父兄たちが統一教会への悪いウワサを一言言って揺さぶるだけで、親の態度はまた一八〇度変わってしまう。これを繰り返すうち、本人もやがて周囲を説得するのに疲れてしまうのである。
 家族の中で、本人と心情的に近い兄弟や母親はキーパーソンと呼ばれる。このキーパーソンは、最初のうち、本人にも理解を示し、監禁には反対していることが多い。しかしそのうち反対派の様々なうわさに操られるようになる。そして本気で本人のことを心配し、命がけで脱会させようとしてくる。そのペースに巻き込まれると、本人は「本気になっている家族に対して、申し訳ない。家族の私に対する心配は、私の信仰を守りたいという思いよりも強いのではないか」と感じるようになる。そして本人の信仰的内容はどんどん外に引き出して相対化され、最後には離教へ追い込まれてしまう。……これらはすべて、反対派の出している本に記載されていることである。
 脱会者からは、監禁されて断食をする人も多いと聞いたが、私は、断食は一切やらなかった。自分の気力がもたないだろう、と思ったこともあるが、こんな環境で断食をしても、自分の信仰を周囲に見せびらかして、自己満足で終わってしまうことにしかならないと思ったからである。
 ここで私は、確実に今の私に対する天の願いを知らなければならない、と思った。
 私は祈った。
 そして、いったん外に出るため具体的な行動を起こして、それで導かれないならば、この環境を甘受することが天の願いであると信じ、偽装脱会しようと心の中で決めた。
 まず、玄関のドアに行ってみた。一言で行くと言っても、たやすいことではない。最初の頃、玄関に通じる廊下は、誰かがふさぐようにして寝ていて、通れなかった。何日かたつと、次第に廊下を空けて寝ることが多くなった。そこである日、私は朝までずっと寝たふりを起きていて、朝5時ぐらいにトイレに行くふりをして立ち上がり、急に玄関まで走っていった。
 しかし、玄関のドアは、南京錠を使ってチェーンが短くしてあり、かなてこのようなもので壊すか、鍵を使わないかぎり開かないようになっていた。まさに万全の準備が整えられていることがわかった。鍵を手に入れるためには親に暴力を振るわなければならない、というわけである。
 寝床に戻ると、しばらくして周囲がいびきを立て始めた。周囲も起きていて、私が外に出ることをあきらめたのを確認し、改めて安心して寝入った様子だった。どうやら周囲は、私の心の内を知るために、わざと警戒を緩めたふりをして、出方を窺っていたらしいのである。「うまくはめられた……」と思い、思わずにが笑いが浮かんで来た。

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